釉掛け。我が家にやってきた漬物桶。
あまりなじみのない言葉かもしれませんが、陶器の絵付けをする上で欠かせないのが、
釉薬(ゆうやく)を素地にかける<釉掛け(ゆうがけ)>という行程になります。
土を成型して焼いた素地のままでは、ザラザラで水も吸収するので、そのままでは使用できません。
そこで、焼成するとガラス質になる、釉薬(ゆうやく)という粉を水で溶いたものを掛けます。
イタリアの工房では、大きなバケツのようなものに入れて、ヘラでかき混ぜていますが・・・
小さい私の工房ではそんなに大きなものは用意できないし。。。
ちょどよい大きさのバケツが無いか・・・と探していたところ、
漬物用のバケツが蓋つきでぴったり!
ゴム手袋をして中身をかき回す様は、ぬか漬けづくりに通じるものがありますね。
こんな感じでドロドロの液体になります。
ちゃぽんと素地を付けると、このように白い粉が表面を覆ったようになります。
これが焼成するとツルツルになり、皆さんが良く目にする食器になるのです。
この白い粉の上に絵付けをしていくことになります。
釉薬の濃度や、素地との相性・・・まだ色々と研究中です。