<2018年夏・イタリア旅行記>⑫ かわいい陶器の街・Vietri Sul Mare
イタリア各地には陶器の産地とされる街がたくさんあり、
よく見ると、街のあちこちには表札だったり看板だったり・・・
古くから街並みに溶け込んで浸透していることがわかります。
そんな中、初めて訪れた南イタリアで、とりわけカラフルなタイルを見たときの衝撃。
レモンや魚やオリーブ・・・南イタリア特有の明るい色合いと素朴なデザイン。
各産地で陶器のデザインにも特色がありますが、すっかりほれ込んでしまった南イタリア。
日本で仕事をしながら、いつか独立してあんなタイルを作ってみたいな~と夢見ていました。
そして試行錯誤しながらなんとか工房を構えるに至ったのですが、その一大叙事詩はまた別の機会に…
Vietri sul mare(ヴィエトリスルマーレ)は南イタリアでも特に陶器で有名な街。
サレルノからバスでおよそ15分。電車でも5分程。
のどかで小さな海の上の街です。
”sul mare” とは海の近くという意味なのですが、当工房のオンラインショップ”Sul Mare”という名前はこちらの素敵な響きから頂戴しました。
この日は朝早く訪れたのでお店が閉まっていますが・・・
この両脇、全部陶器のお店です。
狭い路地に所狭しと並ぶ鮮やかなマヨリカ焼き。
街中いたるところでこのようなタイル画を見ることができます。
もう~~そんな頭髪の細部まで再現しなくてもいいのに。いやん。
味のある人物の顔。そして、やっぱり海のデザインが多いです。
海、ボート、魚、太陽、タツノオトシゴ、シェル、マーメイド・・・・
大好きなモチーフがいっぱい。タイルの宝石箱や~。
一日いてもあきません。
こんな風に街並みを楽しみながら狭い路地を20分程てくてく降りていくと、海にたどり着きます。
けれど今回のお目当ては海ではなく、Ceramica(陶器)のワークショップ。
この写真をみてゴーストを思い出したあなた!昭和生まれがばれます。
今見ると、私ったらほぼ全裸でろくろ回して・・・なんて破廉恥な。
普段から露出多めですが、イタリアにいる時はさらに正常な感覚がマヒします。
しかもここ、100%屋外です。
それにしてもイタリア人って、屋外でご飯食べたり呑んだりおしゃべりしたり・・・なんか屋外好きだな??
ちなみに、イタリア時代の名残で、私も外で呑むの大好きになりました。
コンビニ前とか誰もいない海とか・・・それではただのガラの悪い人。笑
現在は、もっぱら立ち飲みの串カツ屋さんです。外で呑むビールは美味しい。
イタリアの陶器職人さん、大抵写真のような白衣(作業着)を着てラジオ聞きながら作業しているんですよね~。
まずは形から入る私、工房開設と同時にワークマンで白衣を購入して、絵付けする際に着ています。
もちろん壊れかけのレディオ~も聞きながら・・・何事も形から入るのが大事です!
上手に絵付けできる気がします。(当社比)
先生のご指導で作成した泳げたいやき君。奥が先生の作品。手前が私の物。
先生作はやっぱり味のあるお顔しているなぁ~。粘土の造形の基礎から教えてもらいました。
焼成してから釉薬をかけたもらったのがこちら。
かわいい・・・。
イタリア旅行記も残りあとわずか。
もう少しお付き合いくださいませ。