シンプルでお料理が映えるオリーブ柄の絵付け
現在、工房のオンラインショップ、オーダー制作等は通常通り行っておりますが、イベント出店やワークショップ、工房の絵付けコースなどの活動を自粛しております。
そんな時に皆さんに少しでも楽しんでいただければと、オリーブ柄の絵付けの作業工程をUPしてみました。
シンプルに見える図柄でも、実はこれだけ色を重ねている事がお分かりいただけるかと思います。
マヨリカ焼きの特徴としては、まずは素焼きの陶器に白い釉薬をかけ、その上に顔料で絵付けをします。
釉薬は、小麦粉みたいに白いフワフワの粉。
これを水で溶いて、ちゃぷんとお皿を付けるんですが、水に溶かす濃度やお皿の付け具合などなど、なかなか経験が頼りの難しい工程だったりもします。
オリーブ柄自体は、イタリアでもスペインでも良く見られるモチーフなので、色々な描き方があると思いますが、私はまず、オリーブの配置を決めるために、黄色でオリーブの実の部分を描きます。
緑のオリーブには、その上に黄緑を重ね、黒いオリーブには赤紫を重ねます。
この重ねた色が後々深みがでるポイントです!
更にもう一段階。濃い緑と黒を重ね、光の当たる具合などを表現していきます。
縁の方に濃い色を更に何度か重ねていきます。
枝と葉っぱをバランスをみながら追加。
オリーブが木に茂っている感じが出てきましたね。
お皿の縁に濃い緑をいれると、絵が引き締まりました。
更に、オリーブの輪郭を黒い線で細く描きます。
これで絵付けは完成~~!
立体感のある絵付けになりました。
このままではまだ粉っぽいので、これを窯に入れ1000度で焼成します。
そうすると、上記のイメージのように、表面がツルツルの見慣れたガラス質のお皿に焼き上がります。
オリーブオイルをいれてみました。
香りのいい上質のオリーブオイルなら、パンをつけて食べるだけでも本当においしいですね。
イタリアでは、オリーブは平和のシンボルでもあり、食卓に欠かせない食材でもあり、古くから愛される欠かせない実。
定番の柄なので、工房によっていろんな雰囲気で絵付けされています。
私のオリーブ柄も、きっと少しずつ変化していくかな??
教室が再開しましたら、こちらの小皿への絵付けもお楽しみいただけます。
サンプルを見ながら、どなたでも簡単に絵付けができますよ。
どうぞお気軽にお問合せくださいね。
※デザインの転用はご遠慮ください